存在感を示した選手たち
ブラジルと言えば、ポルトガルに3-1(親善試合9月10日)、オーストラリアに6-0(親善試合9月7日)、そしてコンフェデレーションズカップでは、スペインに3-0、日本にも3-0と快勝している。得点差を大きくつけられる可能性もあっただけに、韓国のスコアは善戦と言えないこともない。実際に、守護神チョン・ソンリョンは試合後、「失点については残念だが、自信を得たし、今の時点が本当に重要だと思う」と前向きなコメントを残してくれた。
試合終了後、高評価を与えるべき選手を韓国人記者たちに話を尋ねてみると、名前が挙がったのは、ハン・グギョン、イ・チョンヨン、キ・ソンヨンなど。ハン・グギョンはネイマールを相手に喰らいつき、果敢なタックルは目を引いた。ある記者は、「韓国がこの日、ブラジルの攻撃を比較的防げたのは、ハン・グギョンの存在が大きかった」と評価していた。
個人的には、キ・ソンヨンが存在感を示したと感じる。200日ぶりに代表に復帰した彼が前半3分、ドリブル突破から放ったミドルシュートは、この試合のファーストシュート。直後に彼がスクリーンに映し出されたときは、素直に歓声を上げていいのかをためらうかのような、ざわめきに近い声が会場に響いた。
開始直後から意欲的な姿を見せたキ・ソンヨンは、その後の後半20分前後、3人のディフェンダーに囲まれたときも、間を抜いて、鋭いパス通した。その瞬間の歓声は、あきらかにファーストシュートのときとは違っていた。
試合後、ミックスゾーンでキ・ソンヨンの話が聞けた。小声なのはSNS騒動の影響だろうが、コメントの内容は力強かった。
「攻撃陣が攻撃だけでなく、前線で守備をしたのも良かったし、チームが段々発展していると感じる。もう少し、攻撃時にボールをキープできれば、さらに発展できる」