「点を取ることを考えるならば、曜一朗くんの活かし方を考えた方がいい」(山口)
セルビア戦は動きそのものが相手に読まれた様子だったが、確かにこの日はベラルーシの大型DFを一瞬振り切り、裏あるいは手前に素早く動く工夫が見られた。しかし、皮肉にもセルビア戦の序盤より、早いタイミングで柿谷へのパスを狙う意識は非常に低くなっていた。
中盤での細かいパスが多くなったことも、ビルドアップの段階で1トップの柿谷に縦パスを通すという選択肢が薄まってしまったことと無関係ではない。よって柿谷の攻撃面での役割は大きく限定されたまま、早い時間の交替となったのだ。
「セレッソでもチームとして、まず曜一朗くんを見ると言うのは意識していますし、ここでも自分が一緒に出れば変ってくると思う。あとは周りで、一緒にやっている清くん(清武)とかが入ればまた違うと思います。点を取ることを考えるならば、曜一朗くんの活かし方を考えた方がいい」
セレッソ視点の意見にも聞こえるが、実際に柿谷を活かせるか活かせないかで得点チャンスが大きく違ってくるのは事実であり、それを現在の主力メンバーができていないのだから、山口の話も納得できる。
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