「臨機応変にやんないと絶対勝てない」
「みんなよく『引いて守って』とか『前から行って』とか『日本らしいサッカー』とか言っているけど、臨機応変にやんないと絶対勝てないから。どれか1つの方法で勝とうってそういうもんじゃないから。サイドの使い方にしても、試合の状況によって左から行こうって言ったり、試合の状況によって変わる。簡単じゃないんですよね。
とにかく、セルビアみたいにうまくディフェンスで守っても、カウンターで取ってくる。そういうチームは強いですよね。自分たちも途中まではやりたいことを表現できるんだけど、それを結果につなげられたらもっと上のレベルに行けると思います」と内田はセルビア戦後、手ごたえを口にしつつも、それ以上の反省点を矢継ぎ早に語っていた。
根本的なところでは「勝つためならどんなことをしても構わない」と考える彼にとって、2014年ブラジルワールドカップに出場権を逃した国に負けたことは許せないことだったに違いない。
シャルケにいても「日本はアジアだからワールドカップに出られる」という目で見られることも多いだけに、そのネガティブなイメージを何としても払拭したいと彼は考えていたが、それが叶わなかったのも悔しさを増幅させた。
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