「2失点というより、0得点が悔やまれる」
11日のセルビア戦では、日本代表の攻撃の生命線である香川真司と長友佑都の左サイドが徹底マークされ、沈黙してしまった。その傍らで、普段はバランスを取ることに徹しがちな岡崎慎司と内田篤人の右サイドが攻めに転じ、何度かチャンスを作った。
内田は守備面でも本田圭佑の同僚であるトシッチ(CSKAモスクワ)や17歳の新鋭・ジブコヴィッチをほぼ完封。タフなドイツ・ブンデスリーガとUEFAチャンピオンズリーグでの経験を遺憾なく発揮した。
「対人ではノーファウルでボールを取れるっていうのはドイツにいても思っていること。何回かインターセプトも狙いましたし、よかったと思います。だけど、攻撃がね……。いい形でボールを回せている時間帯があったんで、そこで点を取りたいなと思っていました。2失点というより、0得点が悔やまれる。もちろん失点は悔しいし、課題なんですけど。
向こうは最後が堅いなと思いましたね。ゴール前は人数かけていましたし。ヨーロッパの国っていうのは大柄な選手がいますから、ゴール前を固めて人数をかけてくる。その守り方は理に叶っていますよね。
それで耐えて、セットプレーやカウンターから点を取るのは思惑通りじゃないですか。回されたらカウンターを狙うっていうのは、ヨーロッパ予選で何回もやっていることですからね」
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