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日本代表 11年前

「セルビアに勝ちきる力がなければW杯で16強はムリ」と危機感を募らせる岡崎慎司

text by 元川悦子 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

「課題を埋めて勝つ確率を高める必要がある」

「今までやっていることを変える必要はないし、セルビア戦も別にやられたところはなかった。相手に自由にやらせず、自分たちのペースで戦う方が多かったと思うし、チャンスも僕らの方が多かった。その中で負けたのが反省すべきところ。決めきれないと勝てないからこそ、チャンスの作り方とか細かい部分のパターンを増やしていかないといけない。

 相手がブロックを固めてきた時、単純に裏に抜ける動きだけじゃなくて、誰かが抜けたらそこに飛び込むといったコンビネーションが必要になる。2~3人が絡めばもっといい攻撃ができるんじゃないかとね。ここぞという時に崩すパターンはまだまだ少ない。そこを増やしていくことが、今後の課題だと思いますね」

 2014年ブラジルワールドカップ欧州予選I組最下位のベラルーシはセルビアより実力的に劣ると見られるが、体格的にはセルビアと互角以上かもしれない。今回も強固な守備ブロックを作られるだろう。岡崎ら攻撃陣にとってはそれをどうこじ開けるのかが非常に重要なテーマになってくる。

「ビデオを見たけど、すごくいいチームだなと思ったし、守りに関してはウズベキスタンと同じようにロシア系で、体がデカくて強い選手が多い。名前を聞いたらベラルーシってあんまりインパクトがないけど、ヨーロッパはそこそこのチームが強い。俺らがそれに勝ちきる力がなければ、ワールドカップでは絶対にベスト16だって行けないと思う。

 今はまだワールドカップ直前じゃないし、自分たちが目指すサッカーのクオリティを上げていく段階だけど、徐々にワールドカップも見えてきてるし、現実的に課題を埋めて、勝つ確率を高めていかないといけないと思うんです。今までのやり方でいい方向には行ってるけど、勝つサッカーに近づけないといけないってところで今、現実的な問題にぶつかっている。そういう状況で国際試合をすることで、何か1つでもつかんで自信になればいい。そのためにも、自分たちのコンビネーションがより必要になってくるかなと思いますね」

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