「魚雷」という名のスタジアム
ベラルーシ代表とは、ロンドン五輪直前の強化試合として、昨年英国ノッティンガムで対戦している。相手もU-23だったが、当時のメンバーの両国5~6人ずつが、今回再び顔を合わせることになる。昨年は1-0で日本の五輪代表が勝利した。
今回会場になるのは「トルぺド・ジョジノスタジアム」。ベラルーシの首都ミンスクから東に50km行ったジョジナという町にある。
スタジアム名のトルペドとは『魚雷』という意味だ。このスタジアムをホームにしているクラブ名がそのまま付けられている。勇ましい名前だが、現在のところ中位くらい。残念ながら、今回の代表メンバーに選ばれた選手はいない。
ベラルーシ代表のホームユニフォームは赤。サブカラーとしてグリーンがあしらわれている。この二色はベラルーシ国旗の色だ。国名には「白いロシア」の意味があるのだが、白ベースというわけではない。
赤は、15世紀初頭にポーランド王国・リトアニア大公国連合軍とドイツ騎士団の間で戦われた戦闘「グルンヴァリトの戦い」の際、前者に加勢したベラルーシ軍が使用した赤だと言われる。後に、第二次世界大戦中にナチス・ドイツ軍と戦ったベラルーシ赤軍を表すとも言われるようになった。
緑はベラルーシに広がる深く美しい森林で、未来への希望が込められている。
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