4月～5月　Off the pich

　2月に市原に引っ越し、2月、3月、4月は1日も休みを取らず朝から夜まで仕事をしていた。少ない人数で始めたばかりの法人だったので、就業規則などあってないようなもの。しっかりルールも決められないまま、時が過ぎて行った。

　始まった当初こそ高すぎるモチベーションと志、夢を持ち、狂ったように前に進んでいったが、当然ながら3ヶ月を過ぎた頃に燃料切れをおこしているような状態だった。とうとう体調が危うくなり、喉をやられたり、微熱が出たりと身体からはたびたび警告が発せられていた。

　さすがに5月からは1週間に一度はしっかり休みを作るようにした。家の近くには近代型の銭湯があり、そこが唯一ゆっくりできる時間だったが3月、4月は時が経つにつれ、足を運ぶ回数はどんどん増えていった。

　余裕のない日々は家族に負担になる。わかっていながらも、まずは仕事を軌道に乗せることを優先し、色々なバランスは崩壊寸前だったように思う。

　ここはなんとかせねばと、思う日々が続いていった。

【第6回につづく】