4月28日 On the pitch 第4節 浦安サッカークラブ戦
4月28日浦安戦。
ついに3連勝同士の対決となる。圧倒的な攻撃力で3連勝の浦安。一方自分達は苦しみながらも勝ちを重ねてきたので、対照的な両者の対決となった。自分はこの日を心待ちにしていた。
浦安は一昨年から公式戦では一度も勝てていないVONDSからすると非常に意識をしている相手。同じ千葉を本拠地とする関東リーグの良きライバルだと自分は思っている。
試合内容はまたの機会に詳しくお伝えしようと思うが、結果は0-2の敗戦。リーグでの初黒星。以前千葉県選手権でも順天堂には負けていたものの、その後の3位決定戦では明海大学に勝利し、次のステージへの進出も決める結果になっていたので、本当の意味での敗戦は初めて味わうことになった。
自分が選手に伝えたのは後期の浦安との対戦の7月21日を皆で目指そう!必ずリベンジしようということ。これは自分も現役時代からしていたことだが、屈辱、失敗、敗戦は次に活かすことで意味のあるものになる。出来事の価値はその時点だけではわからないもの。だからこそ、その出来事を忘れずに日々の練習にどう取り組めるかどうか。失敗から学ぶか、失敗を繰り返すかは起きた出来事をどれだけ重く受け止めたかによって大きく変わる。うまくいかなかったあとの態度、行動というものは非常に大事だと自分は思っている。
自分自身も選手の時と同じように、終わったあとには試合内容をノートに記し、良かったこと、悪かったこと、気付いたこと、感じたことなどをまとめるようにしていった。
敗戦のあとの空気というものは、勝ち続けている時とは違い、やはり重いものとなる。その重い空気は今まで普通にやれていたことがミスになったり、いつもなら穏便に解決できることでも、選手の沸点が早く、なんでもないことで言い合いになったりと…。サッカーとはつくづくよくできたスポーツだと思う。だからこそ、いつもより味方の事を思いやること、いつもより入念に準備すること、いつもより自分を律すること、いつもより強い気持ちを持つことなどが大事になってくる。
それができてくると、また歯車は噛み合いだし、ひとつ、ひとつの局面が有利になり、展開が変わり、結果も変わる。勝負の世界はそんな風になっている。もちろん圧倒的な実力差があれば、そのようなプロセスを踏んでも変わらない時もある。しかしながら一人ひとりが課題に真摯に取り組み、チームのことを考え、目指す方向性が一つになった時、チームは劇的に変わっていく。自分も選手時代にはそのようなことを何度も経験した。そこには選手のモチベーションの管理、向かうべきものを明確にすること、問題に対して正しくフォーカスすることなどが大事になってくる。
とにかく一人、一人に声をかける機会を増やし、良い事、課題、チーム内での役割を伝えることを心がけた。
18試合の短いリーグでは連敗は命取り。特に負けた後の試合では神経をいつも以上にすり減らされた。