「乗り越えればまた1つチームとしてよくなると思います」
「思った以上に組織的に守備のブロックを作ってきてたし、センターバックをはじめかなり能力高かったんで、裏へのボールもなかなか難しかったんですけど、前半ちょっと自陣付近でのボールの失い方がよくなかったですね。あれで裏にボールが出せればもっと好機を作れると思うんですけど、こねてる間に取られてしまうと置き去りにもされるし、難しいかなと。
ただ、カウンターにはなりましたけど、ゴールに直結するようなピンチは少なかったですし、奪われ方だけ改善しないといけないですけど、やってて前半苦しんだって感じはしないですね」と彼は平常心を保ちつつ前半45分間を乗り切る。体も思った以上に動き、試合勘の不足はあまり感じさせなかった。
0-0で折り返した後半、セルビアは攻めのギアを一気に上げてきた。そして後半14分にはFKから右サイドを崩して、最終的にダディッチがゴール。課題のリスタートが手痛い失点を喫してしまう。
「守備は全体的にはそんなに悪くなかったと思いますけど、失点の部分のところだけ見ればトリッキーなFKからラインがかなり下がってしまったし、そこから仕掛けられた後もボックスの中に残ってしまった。
アンラッキーな部分はありましたけど、ラインが下がることによってFWにボールが入った時に誰もプレスに行けないくらいのギャップができていた。全体的に悪くないのにやられるっていうのは、そういう細かいところの詰めの甘さだと思うので、そこをもうちょっと詰めて行ければなと。それを乗り越えればまた1つチームとしてよくなると思います」と失点シーンの詰めの甘さを深く反省していた。
その後、セルビアは17歳の新鋭・ジブコヴィッチ(パルチザン)らフレッシュなメンバーを次々と投入。テストの様相を一段と強めた。ベストメンバーを揃える日本としては何とか巻き返しを図りたかったが、決め手を欠く。後半ロスタイムにはカウンターから期待の若手の1人であるヨジッチ(パルチザン)に2点目を決められ万事休す。吉田は0-2の完敗という結果を突き付けられた。