弱点をどのように改善すべきか
向上心の高い本田だからこそ、まだ上のレベルに行けるはずだ【写真：工藤明日香 ／ フットボールチャンネル】
以上のことから、日本代表における本田の「右足の使えなさ」というのは攻撃にダメージを与えている。日本代表から本田を外せとは毛頭言うつもりはない。ただ、もし1年でこの課題を局所的にでも改善出来れば、本田は一つ上のレベルに上がれ、代表も一つ多く勝てる可能性があがると確信している。
まず、右足での強いインパクトのキックというのはある程度出来るようになる必要がある。両足を使えない選手がゴール前で脅威を与えるのは難しい。片足だけで、相手に脅威を与えられるのはそれこそ、メッシのようなら一部の特異な選手だけだ。
そして、左サイドよりの中盤においては、ダイレクトのプレーを心がける必要がある。何故ならそもそも、トラップするから体を入れることになり、左サイドを向いてしまうことで視野の確保が難しくなるのだ。
また、右足である程度強いシュート性の球を蹴れるようになっているなら、右サイド寄りでプレーするのも手かもしれない。それならば体を入れて、左足でボールをもっても1番大切な中央を視野に入れることは出来る。
ワールドカップ直前にあれを直せ、これを直せというのは難しいのかもしれない。ただ、向上心の高い本田だからこそ、まだ上のレベルに行けるのではないか。そう期待せずにはいられない。
【了】
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