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代表 11年前

SNSでの監督批判で渦中の人。“お騒がせ男”キ・ソンヨンが韓国代表に必要な理由

text by 呉承鎬 photo by editorial staff

誠意ある謝罪をしても許されない可能性も

「W杯本大会を前提とした場合、キ・ソンヨンは絶対に必要な選手だと思います。韓国はW杯で、自分たちよりも強い相手と戦うことになります。強いチームから得点を奪うためには、守備的に構えて、カウンターを仕掛けるしかない。

 そして、コーナーキックやフリーキックなどのセットプレーが非常に重要なポイントとなります。ロングボールやセットプレーを考えると、現時点でキ・ソンヨンよりも正確なキッカーは、韓国代表にはいないのではないでしょうか。

ホン・ミョンボ監督は東アジアカップのときも、キッカー不足を痛感したと思います。考えてみれば、2010年のW杯南アフリカ大会で韓国が初得点したシーンも、キ・ソンヨンの正確なクロスから生まれました」

 たしかにキ・ソンヨンの実力は、韓国代表の中でもトップクラスと言えるだろう。所属するサンダーランドではスタメン出場が続いており、特にプレミアリーグ第6週に行われたリバプールとの試合では、1アシストを記録。

 試合こそ1-3で敗れたものの、イギリスのスポーツ専門チャンネル『スカイスポーツ』は、キ・ソンヨンにチーム内最高の評点7を与えている。

「とはいえ、監督に対する批判は、決して許される行為ではありません。ただでさえ韓国は、目上の人を重んじる慣習が強い。キ・ソンヨンは今現在、どんなコメントをしても否定的に見られる状況にあると言えるでしょう。

 例えチェ・ガンヒ監督に誠意ある謝罪をしたとしても、状況は変わらないかもしれません。試合で結果を出すしかないでしょう」(ホン氏)

 サッカー選手である以上、誠意は“ピッチの上”で示すしかない。キ・ソンヨンは、韓国代表の現状を打開するプレーを見せることができるだろうか。今回の親善試合でその真価が問われている。

【了】

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