代表監督をSNSで批判
韓国サッカーを取り巻く“ピッチの外”が騒々しい。10月12日のブラジル戦、同15日のマリ戦を目前にした今、渦中の人物となっているのはキ・ソンヨンだ。10月7日午前、仁川国際空港に降り立った彼は、すぐに報道陣に取り囲まれた。
そして、「チェ・ガンヒ監督に謝罪をしなければならなかったのに、タイミングを逃した。監督を訪ねて、頭を下げることが正しいと思う」と話し、「チェ・ガンヒ監督が受け入れてくれるのであれば、いつでも訪ねて謝罪をしたい」と心情を明かした。キ・ソンヨンに関する韓国メディアの報道は、“誠意ある謝罪”の一点に集中している。
そもそもの事の発端は、キ・ソンヨン自身が起こした“SNS騒動”にある。6月のワールドカップ予選メンバーに外れたキ・ソンヨンは、自らのツイッターで「リーダーは重々しくなければならない。そして、包容力がなくてはならない。すべてを敵に回すのはリーダーとしての資格がない」などと発言。
当時、代表監督を務めていたチェ・ガンヒ監督を暗に批判した。その後、過去のフェイスブックなどにも同様の書き込みがあったことが発覚し、事態はますます深刻化。“SNS騒動”は、サッカーファンのみならず、韓国国内で大きなニュースとなった。
現役選手が現役監督を非難する行為は、決して許されるものではない。大韓サッカー協会(KFA)はキ・ソンヨンに厳重警告を下しており、現在もキ・ソンヨンに対する批判の声は緩和したとは言い難い。
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