「Jリーグの最年少記録」と聞いて思い出すのが、現在J2のジェフ千葉でプレーしている森本貴幸の最年少得点記録だ。2004年、東京ヴェルディ時代に挙げた初得点は、15歳11ヵ月28日。これは現在も破られていない最年少得点記録である。
そこでJリーグ監督で最年少優勝記録を持っている人物はご存知だろうか。
サッカーファンがすぐに頭に浮かぶ人物は、昨年、就任1年目で優勝を果たした広島の森保一監督かもしれない。日本人監督がクラブを優勝へ導いたのは2005年の西野朗氏以来7シーズンぶりの快挙である。当時44歳という森保監督の年齢もJクラブの指導者として若い部類だ。
しかし、その年齢を大きく上回る人物がいる。それはサッカー日本代表の応援解説でおなじみの松木安太郎氏である。彼はJリーグ開幕元年、ヴェルディ川崎(当時)を率いて初代リーグチャンピオンに導いているが、当時の松木氏の年齢はなんと弱冠35歳。もちろん、監督ライセンスの修得が現在ほど厳しくなかったという事情もあるが、それを差し引いても驚きの年齢である。
経験がモノを言い、40代でも若手と言われているプロの指導者の世界では、35歳でJリーグの優勝監督になったという松木氏の最年少記録。おそらく今後においても破られることがないであろう。
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