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代表での“切り替え”を図りたい清武と長谷部。2人の日本代表が語るニュルンベルク絶不調の原因

text by 元川悦子 photo by Ryota Harada

「みんな僕やハセさんを見てくれてるし、いい傾向だと思う」(清武)

清武弘嗣
清武は努めて前向きに語ったが、不完全燃焼感は否めないはず【写真:原田亮太】

 4-4-2のトップ下に入った清武は「(0-2から3-3に追いついた)ブレーメン戦の後半と同じフォーメーションだったんでうまくいくかなと思ったけど、相手もしっかりブロックを作ってたんで、スペースがなくてうまくいかなかった。

 前半はそんなに悪くなかったけど、ホームでこの負け方はちょっと痛かったですね。今日は真ん中でもらえなかったんで『サイドで開いて』っていう話をハーフタイムにハセさんとしてたけど、後半失点して一気にガクッと沈みましたね。ハンブルグの方がいいサッカーをしてたし、正直、強かったと思います」と潔く敗戦を認めるしかなかった。

 とはいえ、清武にいい形が全くなかったわけではなかった。33分に左からえぐって中央のペクハルトらにマイナスのクロスを入れようと試み、40分にも自らのインターセプトからドルミッチにスルーパスを出すなど、得点につながりそうなお膳立ては見せた。

 が、周りがその狙いをなかなか感じ取ってくれない。「みんな僕やハセさんを見てくれてるし、いい傾向だと思う」と清武は努めて前向きに語ったが、不完全燃焼感は否めないはず。自ら得点に直結するプレーをもっと出さないと、この状況は変わらないだろう。

 一方の長谷部は清武以上に責任を強く感じている。この日はダイヤモンドの中盤の底に入り、パスの配球役から相手のつぶし役と幅広い役割を託されたが、勝負の明暗を分ける2失点目に絡んでしまったからだ。

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