若きヤヌザイが2得点。モイーズ監督も評価
しかし、全ては55分からの若者の力で変わった。ヤヌザイの2点は「10番の選手らしい」得点だった。同点ゴールは中央でボールを持ち上がり、左サイドのエブラへパス。戻ってきたクロスを確実に決めた。
勝ち越し点は右サイドからのクロスがクリアされた後、左足で鮮やかなボレーで叩き込んだ。モイーズ監督も自身の判断を正当化するヤヌザイの貢献を喜んだ。
「素晴らしい才能を持った選手だ。私たちは高く評価している。過去数週間、チームに出場させようとしたが、さまざまな理由でそれができなかった。2ゴールだけでなく、全体的なプレーが最高に良かった」
だが、新鋭の活躍とは裏腹に、レギュラー陣の出来は監督が手放しに喜べるものではなかったはずだ。ビディッチをはじめとした守備陣のミス、攻撃陣もルーニー、ファン・ペルシーという主力が出場しながら、最下位チームを圧倒するようなことはなかった。完全復調はお預けになったというのが正直なところだ。
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