勝利するもお粗末な守備から早々と失点
プレミアリーグで前節のウェストブロミッジ戦に完敗し、12位まで落ちていたマンチェスター・ユナイテッドにとって、5日の一戦は一安心できる結果になった。アウェーでサンダーランドに2-1で逆転勝ち。2001年ぶりのリーグ3連敗を回避するとともに、暫定で8位に浮上した。
王者をさらなる危機から救ったのはリーグ初先発となったヤヌザイだった。前節のストーク戦で香川真司と交代で後半から出場した18歳は0-1で迎えた後半に2得点。試合前は初先発を疑問視する見方もあったが、モイーズ監督にとっても満足できる結果になった。
「最初の5-10分を除けば、内容は良かったと思う。勝って満足している。先制点は相手に献上したようなものだが、それ以外はいいプレーを見せることができたと思う」と試合を振り返った。
とはいえ、相手はリーグ最下位に低迷し、ディカニオ監督を解任したサンダーランド。シャフタルと引き分けた2日のCLの試合と同様、復調を高らかに宣言する内容ではなかった。
最初に足を引っ張ったのは守備だった。5分、サンダーランドが右サイドから入れたクロスをジョーンズがクリアした。ボールはビディッチへ。しかし、クリアしようとしたボールはガードナーへ流れ、ビディッチはシャフタル戦に続く2試合連続の「アシスト」を記録してしまった。
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