調整次第ではチャンスが増える可能性も
こうした大会準備や直前の国際試合のマッチメークなどは、やはり韓国より日本の方の動きが早いという。ある程度、日程が定まってから動くのが韓国のスタイルといえるかもしれない。
「ロンドン五輪の時もそうでしたけど、日本は欧州、南米、アフリカと同組になったら、どことテストマッチをするという話を抽選のかなり前から進めていたようです。でも韓国の場合は実際に決まってから動き出していた。そういう部分に関しては、韓国は日本を見習わなければいけないでしょう。
いずれにしても、ブラジルのような過酷な環境の国でワールドカップを戦い抜くためには、フィジカルコンディションをどう整えるかが勝負になってくる。
6月でも冷え込む南部のポルトアレグレから赤道直下のレシフェ、アマゾンのマナウスを回るような移動を強いられた場合には、コンディションやメンタル面の調整次第で、相手とのテクニックや身体能力の差を埋められる可能性が高くなる。我々にとってはむしろチャンスが広がるといっていい。
だからこそ、現場スタッフの声を取り入れた事前準備を進めることが肝要になると思います」
果たして日韓両国はどのようなキャンプ地選定、会場地準備を行い、ベストコンディション維持を目指すのか。そのあたりに注目して代表のチーム作りを見ていくと、大会の展望も見えてくるかもしれない。
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