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闘莉王は矢倉囲いでの銀の存在!? これってどういうこと?

10月2日、将棋の第61期王座戦5番勝負の第3局目が行われた。中村太地六段対羽生善治三冠のこの対局、ニコニコ生放送での盤面解説を担当したのが、野月浩貴七段と鈴木環那女流二段だった。

text by 編集部 photo by Asuka Kudo / Football Channel

闘莉王は矢倉囲いでの銀の存在!? これってどういうこと?
将棋の戦型である「角換わり腰掛け銀」における銀の動きを中村憲剛(川崎F)のプレーで例えると…【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】

 中村太地六段対羽生善治三冠のこの対局、ニコニコ生放送での盤面解説を担当したのが、野月浩貴七段と鈴木環那女流二段だった。

 野月七段といえば、将棋界随一のサッカーファンとしても知られており、最近ではサッカー番組の出演も多い。5月には日産スタジアムで横浜F・マリノスのアンバサダー・波戸康広氏とともに「サッカー×将棋特別イベント」にも出演している。その模様にはついては、当サイトでも紹介して大好評を博した。

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 そういった背景もあり、今回の放送中にも野月七段はサッカーの話題が多く出てきた。例えば、矢倉囲いでの銀の存在感を、田中マルクス闘莉王選手(名古屋グランパス)に例えて説明すると、この対局で採用された戦型である「角換わり腰掛け銀」における銀の動きを、日本代表としても活躍している、川崎フロンターレの中村憲剛選手のプレーに例えて紹介するなど、従来の将棋解説とは違った視点で語り出したのだ。

 さらに野月氏は、地元のクラブ・コンサドーレ札幌の熱狂的なサポーターでもあるため、「角換わり腰掛け銀」での銀の動きを札幌に所属する深井一希選手にもなぞられて説明。

 最初は微妙な表情をしていた聞き手の鈴木環那女流も、局面が進んで腰掛け銀の銀が狙われている場面になると、「ここで深井選手はどうするんでしょうか?」と質問するなど、すっかりと野月ワールドにハマっていた模様だった。

 視聴者からの質問コーナーでは、2015年からの採用が発表されたJリーグの2シーズン制に関する見解までもが寄せられ、「長い目で見ての改革ならば良いと思うが、目先の利益だけを取りにいくのはどうだろうか」と自身の考えを明かすなど、野月氏らしく、すっかりとサッカーの話題ばかりの放送となっていた。

 なお対局は、終始ペースを握った挑戦者の中村六段が勝利。通算成績2勝1敗とし、王座奪還に王手をかけた。

【了】

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