「過密日程は僕たちが望んでいたこと。強いチームの宿命ですから」大谷
国内ではJリーグのライバルたちとしのぎを削り合いつつも、ACLに出場し、アジアの舞台で違う文化、スタイルを持つチームと対峙していくことで、選手たちは飛躍的に成長していく。これはクラブレベルだけではなく、Jリーグ全体のレベル向上にもつながる。
ACLへの出場は過密日程を強いられることにもなり、中2日、中3日でアジアの国々を往来し、国内外で力のあるチームと戦っていくのはコンディション的にも厳しい。ACLとJリーグとの両立は極めて困難だ。
出場し、勝ち抜いていけば今季のようにスケジュールに関する問題も必ず出てくるだろうし、他のアジアの対戦相手がリーグ側の考慮によって国内リーグの日程を変更する中、Jリーグではその変更が行えないとなれば、アジアを戦う立場では不平や不満を感じる部分はある。それでも柏はACLを“罰ゲーム”と捉えてはいない。事実、大谷秀和はこう言う。
「過密日程は僕たちが望んでいたこと。強いチームの宿命ですから」
現在、柏はリーグでは中位と、来季のACL出場権を獲得するには厳しい順位にいる。だが、またあの舞台に帰り、今年の経験を生かすためにも、全力で天皇杯を取りに行くだろう。
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