「いつ当てられるのかヒヤヒヤしてました」大久保
なお授業中に雨足が激しくなり、後半は体育館で行われた。授業の最後には、大久保選手と棗選手によるデモンストレーションを実施。大久保選手は、ボールをノートラップで叩き付ける強烈なボレーシュートを披露した。
ヘディングが得意な棗選手は、ヘディングシュートをバスケットゴールに決めるという難易度の高い技に挑戦。なかなか簡単ではないから、正直、「ずっと入らなかったらどうするんだろう…」と心配していたが、4回目の挑戦で見事成功。大きな歓声が上がる中、棗選手は生徒たちとハイタッチして走り回るなど、大はしゃぎ。
そして最後はみんなで記念撮影。生徒たちは2人からサイン入りの選手カードを受け取ってお別れとなった。
体育館から帰っていく生徒達の表情を眺めていた川崎フロンターレのプロモーション部の天野春果部長も、「こういう授業で算数を楽しめたらいいですよね。こういう経験は、生徒にもいい思い出になると思う。特に女の子は、サッカーと触れあう機会ってないですから」と満足気だった。
授業後、「神戸でも子供達の前で話したことはあるけど、勉強はやったことがなかったですね」と話していたのは、大久保選手。
自身の小学生時代の勉強具合について聞かれると、「全くダメでしたね。だから今日は、いつ当てられるのかヒヤヒヤしてました。生徒のみんなが手をあげるから、自分は先生と目を合わせないようにしてました」と、予想を裏切らないコメント。やはり先生への転職は難しそうだ。
最後に「新鮮で楽しかったです。元気をもらえたし、有意義な時間でした」と、ピッチで戦っているときとはまったく違うやさしい表情で話していた。
5年目を迎えた川崎フロンターレ算数ドリルの実戦授業も、こうして無事に幕を閉じた。
【了】
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