10月2日ACL準決勝第2戦。1-4からの逆転での決勝進出を狙って広州に乗り込んだ柏レイソルだったが、結果は0-4での大敗。決勝進出の夢は、はかなく敗れた。
柏サポーターのみならず、他のJクラブのサポーターもショックの色を隠せない中、ある選手の試合後のつぶやきが泣かせると話題になっている。それは、現在関西サッカーリーグ一部の奈良クラブでアマチュア選手としてプレーしている岡山一成だ。
Jリーグでの豊富なプレー経験を持つ彼は、コアなサッカーファンの中では「昇格請負人」としてあまりに有名だ。2006年にはJ2に降格した柏レイソルでもプレーして昇格に貢献。試合後の日立柏サッカー場で行う「岡山劇場」は柏の名物ともなった。柏サポーターにも馴染み深い彼は、試合後、こんなメッセージを述べている。
「悔しいやろうし、惨めな思いを抱いたと思う。いろんな誹謗中傷があるかもしれん。耐えよう。J2に落ちても、チームを支えてきたレイソルに関わる人達やから、こんな試練大丈夫やんな。この悔しさを晴らすにはACLでしかないんやったら、また出れるように前を向いてやっていかんと。ガンバって。」
そしてJリーグサポーターにもこうつぶやいている。
「Jリーグを愛する人々へ。
Jリーグを代表したチームがすべて敗退したのをどう受け止めますか?
それらのチームが力不足だったと片付けますか?
アジアの頂点に立てないのは悔しくないんですか?
他人事、他チームの事だと思うんじゃなく、自分達の悔しさとして、声をJリーグに届けて欲しい。変革を。」
参照元:岡山一成 奈良劇場総支配人
そんなメッセージをおくった岡山は、今年8月から、奈良クラブのアマチュア選手兼クラブ職員として活動している。「奈良劇場総支配人」の肩書きで積極的に発せられるつぶやきは、今後も注目を集めそうだ。
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封印された岡山劇場(前編)
封印された岡山劇場(後編)
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試合の分岐点は“50分”。過密日程だけでない、柏が広州に大敗した要因
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