高学歴のJリーガーといえば、なんといってもJ2のファジアーノ岡山でプレーする久木田紳吾だろう。彼は日本の最高学府である東京大学出身だ。
高校3年生の夏まではサッカーと受験勉強を両立し、入試前の3、4ヶ月前は1日9時間ほどの勉強の末、東大に合格した。そして東大入学式で挨拶に立った教授が説いた「誰も挑戦したことのないことに挑戦することの大切さ」に感銘を受けたのがきっかけで、東大出身者で初のJリーグ入りを目指したという。
東大では中心メンバーとしてプレーし、自身のプレーを編集したDVDを各チームに送るなどしてアピールを続けた。すると、2010年には、J2のファジアーノ岡山に大学に在籍したままJリーグに出場できる特別指定選手として承認。10月31日、J2第32節栃木SC戦でJリーグ初出場を果たしている。
2011年には正式に入団し、史上初の東大出身Jリーガーとなった。その年の7月3日に行われたJ2第19節愛媛FC戦で初ゴールも記録している。
2012年には松本山雅に期限付きを移籍し、今季から岡山に復帰して活躍を続けている。
なお現在東大サッカー部の監督は、東京ヴェルディやヴァンフォーレ甲府で活躍した林健太郎氏がつとめている。
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