売却交渉中のインドネシア人実業家とは?
マッツァーリ新監督のもとで現在無敗、急激に復調を果たしているインテル。しかし彼らには、身売り話が盛んに報じられている。噂ではなく、実際交渉が進行中の話だ。
マッシモ・モラッティ会長は、インドネシア人実業家のエリック・トヒルとクラブの売却について協議を行っている。
インテルは、巨額の負債に悩まされていた。エトーやスナイダーらのビッグネームを放出し、年俸を下げて人件費の圧縮を図っていたものの、チャンピオンズリーグ出場権を逃したことなどによる収入減が響き、今でも約7700万ユーロ(約100億円)の負債を残してしまっている。
彼は株式の買い手を海外に求め、一度は中国のゼネコン系投資会社と交渉したが頓挫。そして後にオファーを出してきたのが、トヒル氏率いる投資家集団だったのだ。
43歳のエリック・トヒルは、インドネシアの投機会社『マハカ・グループ』のオーナー。2011年にインドネシア高級紙「レプブリカ」を買収し、さらには国内のTVにラジオ数局を傘下に置くメディア王だ。
また大学時代にアメリカで経済学を学んだ彼は、プロスポーツクラブの経営にも興味を示し、NBAのフィラデルフィア76ersの経営に参加。そして2012年から、MLSのDCユナイテッドの筆頭株主になっていた。
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