チェアマンが「お金がない」と話すしかない
宇都宮:今、澤山くんが言ったように、Jリーグには優秀な人も志の高い人もたくさんいるんですよ。にもかかわらず、そういった人たちのアイデアっていうものが通らない何かがある気がしてならない。一人ひとりとお会いして話すと「あっ、すげえこの人わかってる」「話をわかってくれてうれしい」とか、いっぱいあるじゃないですか。
澤山:そうですね、全くそう思います。で、話を戻しますと、中西さんはJリーグが危機的な状況にあることを広く伝えたいわけですよね。すごく危機的な状況だということを。だったら、なんでもっともっと「具体的にどう危機的なのか」を押し出さないのかなと。
守秘義務もあると思いますが、何にせよ10億足りないという話が記者会見で出たなら、「なぜ足りないのか」まで話すべきですし、それは中西さんだけでなくチェアマンが出て話すべきでしょうし。「お金がないんですよ」っていうところを。
恐らく、そういう話の矢面に立つと「なんでこういう状況に」という記者質問は出るはずですし、責任問題に発展する可能性があります。
宇都宮:そうだろうね。
澤山:でも、やるしかないと思うんですよ、サポーターとの信頼関係を回復し、Jリーグを前進させるには。
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