トップが顧客に向き合わないのは論外
宇都宮:でもそれは、今の彼らのテンションの高さを2015年まで維持できていればの話ですよね。サポーターも一人ひとりに日常があるわけで、来年くらいには状況は落ち着いているようにも思いますが。
澤山:ただ、そこまでテンションが続いているならある意味、まだJリーグとコアファンとの信頼関係が修復される可能性はあるのかもしれません。
実際に起こるかはさておくとしても、そういうことが容易に予想できてしまうぐらい、ネット上を見てもコアファンほどJリーグの決定に対する心証は非常に悪い。正直、企業(ではないですが)のトップが既存顧客に向き合わないというのは論外だと思いますし。
宇都宮:僕も論外だと思う。一方で、これはスポナビでの中西さん(大介=競技・事業統括本部長)へのインタビューのリード文にも書いたんだけど、Jリーグって体裁というか、見た目というか、すごくイメージを気にする組織だと思っていたのね。
ところが今回、チェアマンから言葉が発せられないことによるダメージが、いかほどのものか想像できなかったように思えてならない。そこが本当に不思議というか、腑に落ちないですね。
澤山:想像していながらやれなかったのか、単に想像していなかったのか、その辺は時間が経たないとわからないところですけども。
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