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重要なのは「何しろカネがない、やばいぞ」という状況をどう打開するか
徹マガ編集部・澤山大輔(以下、澤山):宇都宮さん、本日はお忙しい中ありがとうございます。今回の対談は、皆さんご承知のとおりJリーグ2ステージ制が正式決定されたことを受けて、急きょ収録したものです。
こちらもご承知の皆さんが多いと思いますが、今回の2ステージ制の決定はファン・サポーターの声を聞いたといいながらもやや拙速さを感じるものであり、そのプロセスや決定後の対応含め正直なところクエスチョンな部分がかなりあります。
そこで、今回はそれらの事象をわれわれ徹マガなりにうまく解きほぐし、考えを深めていく材料を提供できればいいなと思います。あと、もう一つは「この状況を前進させていくにはどうしたらいいか」というところをお話しできればと思います。
まあ正直、急きょ対談をお願いした段階では「Jリーグの責任みたいなところをもっと掘り下げましょう」、というテーマを投げたんですが、色々調べていくうちにそういう方向の熱は落ち着いたというか。
宇都宮徹壱(以下、宇都宮):いつもながら冷めやすい(笑)。
澤山:いや責任追及、犯人探しはやらなきゃなんですけど、それ以上に重要なのは「何しろカネがない、やばいぞ」という状況をどう打開するか、アイデアを出すことだと思うんですよね。
フォーカスしたいのは、今後のJリーグをどう盛り上げていくのか、「今までいろんな理由でやれなかったことをやりましょう」というところで。必然的に「これだけのこともやれていないの」という批判にはなるかもしれないですが。
宇都宮:やれてないことを僕らが指摘するっていうのは、決してネガティブじゃなくて、一つのポジティブな提言と捉えることが十分できるんじゃないですかね。