「我々は日本人選手を探していた」
チームは過去、ディビジョン1の残留すら危ぶまれていた。ウォラウット氏が代表に就任以降、着実に力を付けて現在の躍進につながっている。
ウォラウット氏に接触すると、彼は私が日本人と知るなり開口一番「カレン・ロバートのことだね」と笑みを見せた。
そして、「彼は素晴らしい経歴を持っている。また、アジア枠で起用することができる。試合映像をいくつか見たが、前線の選手を必要としているので、攻撃的MFもできる彼の加入はチームにとって大きなプラスになるはずだ」と、期待を語ってくれた。
日本人選手をターゲットにしていたことも認めた。
「我々は日本人選手を探していた。今年、スパンブリーFCは横浜F・マリノスとパートナーシップを結んだ。この提携はコーチや育成面などに関して我々の助けになるはずだ。チームに日本人選手がいることで、お互いによりコミュニケーションを深められると思っている」
公式ブログを読むと、カレン本人はヨーロッパへ復帰する気持ちを強く持っているようだ。タイからヨーロッパのトップリーグへ。カレンがそのパイオニアとなってくれるのかどうか。来シーズンの開幕が待ち遠しい。
【了】
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欧州サッカー批評 SPECIAL ISSUE08