最盛期のマイコンに近づいた?
長友は、良いパフォーマンスにも満足していない。「チームをこう助けられる、言ったらこう2点目に絡めるような仕事が出来れば良かった」と貪欲に語った。実際後半30分のアシストののち、彼は追加点を自ら演出出来るチャンスを得ている。
だが34分にニアへ放ったクロスは逸れて、38分にファーへと放ったクロスは弾道自体は美しかったものの、落下点に味方は誰もいなかった。
走り込んでいない味方が悪いとも言えるが、マイナスに折り返せばフリーでシュートまでいける選手がいたのも事実。そのあたりを含め長友は「あれが一本でも精度が合えばもう2点目入っていた」と反省し、「アシストした部分っていうよりも、そこの部分を追求して行きたい」と語っていたのだ。
毎試合でそんなことを出来るサイドバックは、それこそキャリア最盛期のマイコンぐらいなものだ。しかしチームに勝利をもたらすため、単独で局面を打開出来る人間こそ、ビッグクラブの所属プレイヤー。いよいよ長友は、その高みを本格的に見据えだしている。
【了】
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