細貝、ハーフナー、乾は復帰濃厚か
9月2連戦でいい働きを見せた大迫勇也のポジションには、欧州組のハーフナー・マイクがいるし、東アジアカップから4試合2得点と結果を残している工藤壮人や横浜F・マリノスで好調をキープする齋藤学と同じ2列目にも、乾貴士や大津祐樹がいる。
最近著しい成長を見せている山口蛍にしても、細貝萌と役割が重なる。同じボランチの青山敏弘を外して、山口と細貝を両方入れるという考え方もできるが、そうなると遠藤のバックアップをこなせる司令塔タイプのボランチがいなくなる。そのあたりをどう判断するかはザック監督の思惑次第だ。
ただ、今後の強化スケジュールを考えると、欧州組の当落線上の選手を思い切って試す機会は今回くらいしかない。指揮官も11月のオランダ・ベルギー(予定)とのガチンコ勝負は7カ月後の2014年ブラジルW杯本大会メンバーを視野に入れた戦力で挑む考えを示唆しているから、欧州組の絞り込みは済ませておきたいはず。
最終予選を戦った細貝や乾、ハーフナーを全く見ずして外すというのも、情に厚いところがあるザック監督にはできないことだろう。オランダリーグ2部で出たり出なかったりの大津は微妙だが、それ以外の細貝、乾、ハーフナーは代表復帰が濃厚と見るのが妥当ではないか。
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