9月21日(月)のBS-TBSで放送された「オシムの言葉~日本サッカーの未来図~」。元日本代表監督のイビチャ・オシム氏が登場。
世界で繰り広げられているサッカーのトレンドに常に目を配り、探究心を忘れない彼からの様々な提言が述べられていた。印象的だったのは、今後、サッカー界でカギを握るポジションとしてセンターバックを挙げていたことだ。
「ビッグクラブはフォワードよりも優秀なセンターバックを求めている。守備だけではなくパスを出せて、中盤に上がってチャンスを作る。さらにゴール前ではヘディングもできる選手だ。守備も攻撃力もあるセンターバックで選手が一人分できる。
センターバックがフリーな位置で攻撃すれば、チーム全体が見違える。優秀なセンターバックが中盤からシュートを打ち、ゴール前でヘディングすれば相手は混乱する。それが現在のサッカー界が必要なものだ」
そして現在世界ナンバーワンのセンターバックとして、オシム氏はブラジル代表のチアゴ・シウバを挙げている。
「守備でも攻撃でも良いパスを出し、ヘディングも強い。普段はリベロにいても素晴らしいパスを出し、時にはドリブルで持ち運び、数的優位を作り出すことができる。攻守ともにできるセンターバックだ」
今年、世界トップレベルの国と対戦し、攻守ともにレベルアップに必要性を痛感させられた日本代表。失点がかさんだことで、レギュラーセンターバックである今野泰幸と吉田麻也の風当たりも強かったことも事実だ。オシム氏の提言に耳を傾ける必要はあるだろう。
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