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Jリーグ 11年前

試合の分岐点は“50分”。過密日程だけでない、柏が広州に大敗した要因

text by 鈴木潤 photo by Kenzaburo Matsuoka

40日間で11試合という超過密スケジュール

 ACLでベスト4に残ったチームのうち、広州、FCソウル、エステグラルはリーグ戦の日程を変更し、準決勝に臨んでいる。広州は専用ジェットを使って早めに日本に入り、万全の準備を続けた。

 一方、柏は通常通りリーグ戦をこなし、中2日、中3日の試合を続けている。ここ40日間で11試合という極めてハードな日程だ。この後も中2日でJ1第26節新潟戦を戦い、翌日には中国へ遠征して10月2日には広州とのリターンマッチを迎える。

 この過密日程を緩和してもらうため、先日、柏のフロントスタッフが日程変更要請にJリーグへ赴いたのだが「日程は変更できない」と要望は却下された。

 もちろん、敗因の全てが過密日程にあるわけではないし、選手たちは疲労を言い訳にはしていないが、50分過ぎに足が止まり、相手を追えなくなるという状況は異常だった。

 58分のムリキのゴールも、ゴール前での局面の是非を問う前に、簡単に自陣深くまで運ばれ、あっさりとクロスを上げられたことが問題であり、67分に被弾したコンカの逆転弾も明らかに対応が遅れている。

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