強烈な3人の外国人タレントとリッピ監督。規格外の広州恒大
「勝ち上がっていけば、必ずいつかは当たる相手だと思っていた」
工藤壮人は広州との対戦についてそう語る。 高いチーム実力を有し、今シーズンのACLでは“優勝候補筆頭”との評判高い広州恒大。工藤の言葉通り、柏がアジアの頂点に立つためには必ず越えなければならない強大な相手と、準決勝で相まみえることになった。
広州のストロングポイントは間違いなくエウケソン、ムリキ、ダリオ・コンカ、強烈な個の力を持つ外国籍選手3人である。しかし、個の能力のみに委ねたサッカーをするのではなく、2006年ドイツ・ワールドカップでイタリア代表を優勝に導いた名将マルチェロ・リッピが率いるように、チームとしての戦術クオリティーも高い。
上記した3選手が広州の核となるのは間違いない。そして、広州攻略の鍵はこの3人をどう抑えるかと同時に、広州が守備に回った時の3人の対応の甘さが、柏にとっての狙いどころでもある。
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