選択肢を増やすためのポジショニング
河治:内田選手は状況判断に優れているので。相手がどういう風に対応してきたかによって、ちょっとはたいて中の選手にミドルシュートを打たせようとか、相手の選手が内田選手につめきれていないからその間にプラスのコースでければ味方がとびこんでシュートをうてるなとか、相手が足をだしてくる上を浮かせて通そうかなとかそういうことをしっかり見極めてパスやクロスを出します。
しかも味方の選手も内田選手がどういうボールを出してくるか大体予測がついているので、その信頼で多くの選択肢をもつことができる。
内田選手がアシストしたり、得点の基点になったりするシーンのバリエーションはすごく多いです。ゴロのときもあればハイクロスのときもあります。中にいる味方にいれてスルーパスを出させると言った、自分がアシストするわけではないがその前の基点になるようなパスがおおい。日本代表ではあまりないですが(笑)
藤間:今の話をさっきのディフェンスの話でおきかえると、相手の選手はもう内田選手がクロスを上げてくることが判っているわけじゃないですか。だから当然あげさせないようにするわけです。でも内田選手は、それを事前に見越しておいてこの選手フリーだなとか走りこんでいるなとかを見てあげるので失敗が少ない。
寄せられた状態のままクロスを上げても、はじかれてコーナーキックとれてよかったねってなる可能性もあるにはありますが、より直接的にゴールに行こうという意味では、何が最善かなって考えてコースを探している。
河治:あとは無理しない。内田選手がフリーになれると思って前へ行こうとしたけど相手に読まれてしまった、というときは無理しないであっさりあきらめてシンプルにパスを出したり、ファルファン選手がいたら使う。必ずしも自分が決定的なことをするのではなくて、難しいと思ったら上がった時でも無理せずシンプルで効果的なプレーに切り替えるという事ですね。
内田選手はきっと、自分が重要な選手だと思っているけど、決定づける選手だとは思っていないから、そこはファルファンに任せようと思っていると思うんですよね。でも、ファルファンの様な選手は仕掛けるだけにミスも当然あるので、じゃぁ自分がサポートしようという考え方になっているのだと思います。
企画
一般財団法人フットプロム協会:1対1または2対2で戦うフットボールの新しい形態のスポーツが“フットプロム”だ。サッカーやフットサルにおける1対1での駆け引きが凝縮されているとあって、これまでJリーガーやFリーガーなど多数のプレーヤーが挑戦し、そのゲームとしての奥の深さに魅了されている。
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グラビアアイドル・モデル撮影会グラ☆スタ!:魅力的な女性モデルと、一般参加のカメラマンが、撮影会を通して楽しいひとときを過ごせる。撮影会初心者の方も、立派なカメラを持ってなくても大丈夫です。デジカメ、コンパクトカメラでも、堂々と、そして心を込めて撮って下さい。
プロフィール
藍澤慶子(グラ☆スタ!):【進行】
女優・タレント・モデル。特技は英会話、バイオリン、フルート、殺陣で、得意なスポーツはバレーボールとソフトボール。「グラ☆スタ!」仲間とフットサルを体験し、サッカーの虜に。好きな選手は内田篤人。(個人公式ブログ「藍澤慶子のけぱぴずむ」、Twitter IDは @kepipike928)
藤間洋介(フットプロム協会・代表理事):【解説】
一般財団法人フットプロム協会代表理事。各地で無料体験会などを行い、フットプロムの普及・振興を行っている。1対1に特化した少年向けサッカースクール“1on1SoccerSchool”も原宿校・横浜校で展開中。
今矢直城(早稲田ユナイテッド監督):【解説】
10歳からオーストラリア・シドニーで過ごし、現地で日本人初のプロサッカー選手としてプレー後、スイスやドイツでもプレー。スイス時代の2003-2004シーズンにはUEFAカップにも出場。現在は社会人チーム・早稲田ユナイテッドの監督を務めるとともに、自身で少年向けサッカースクールも展開中。
河治良幸(サッカージャーナリスト):【解説】
東京都出身。サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で日本代表を担当し、欧州からJリーグ、更には育成年代まで、グローバルな視点でサッカーの潮流を見続ける。監督の采配や選手のプレーなど分析コラムを中心に、多くの専門誌に寄稿。セガ『WCFF』シリーズの開発に携わり、手がけた選手カードは3500枚に達する。
Twitter IDは @y_kawaji