「ミスから失点したのは悔しい」
しかし9月22日の松本山雅戦では1つの壁にぶつかった。ゴール前に人数を割いてしっかり守る相手に対し、宇佐美は思うように中へ入っていけなかった。むしろ自分は中盤に引いたりサイドに流れたりしながらリズムを作る方に重きを置いていた。
それによって2トップを形成するロチャや2列目の阿部浩之、二川孝広がバイタルエリア内に飛び出していく形は増えたものの、宇佐美自身の怖さはどうしても影をひそめる。課題のリスタートから2失点を喫したこともあり、長谷川健太監督は彼を後半26分でベンチに下げた。
古巣復帰以来、これだけ早い時間に交代を告げられたのは初めて。2度3度あった得点機もモノにしきれず、格下相手に2-2の引き分けを知られたことで、宇佐美自身も不完全燃焼感の色濃く残る出来だったに違いない。
「警戒していたセットプレーでいきなり失点した。入りは悪くなかったけど、またミスから失点してしまった。相手の戦い方は想定内で、ホントにセットプレーだけでやられたんで、悔しいし、残念だったと思います。
僕自身はボールを受けてリズムを作りながらペナの中に入っていくことを意識していた。それでボールを触る回数は多かったんですけど、ペナに入る回数は減ってしまった。後半はそれを修正しようと思ったんですけどうまくいかなかったですね。
それと決めるべきところで決めないと。ただ、1試合1点ペースで決められないこともある。周りはそれを期待してるだろうし、個人的にもそうなればいいと思ってますけど、今回の結果は悲観してないです」