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香川ら投入せず無策だったマンU監督。必然だったダービー完敗から予見される大いなる危機感

text by 内藤秀明 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

鍵を握る選手のローテーション

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ルーニーのコンディションは良さそうだ【写真:Kazhito Yamada / Kaz Photography】

 インターナショナルブレークで休んだ選手、インターナショナルブレークで疲労を蓄積した選手共々いるが、全体として選手を酷使し過ぎている。

 それでなくともファーガソン前監督の後任というプレッシャーが大きいにも関わらず、開幕5試合でチェルシー、リヴァプール、シティのような強豪と縦続きに対戦。さらに、初のCLなど8月、9月にはモイーズ監督に多大な重圧がかかったはずだ。

 その結果、信頼出来る選手で固定したい気持ちになり、ローテーションを組む余裕がなかったのかもしれない。

 とはいえ、今後は積極的にローテーションを組まなければならないだろう。今年35歳になるリオ・ファーディナンドはプレミア開幕以降の試合全てに出場しているが、年齢のせいもあり一週間に2試合も戦える体力は残っていない。物足りない気持ちはわかるが、積極的にジョニー・エバンズ、クリス・スモーリングを起用しなければならないだろう。

 他にも身体能力が武器の32歳パトリス・エブラも年々パフォーマンスは落ちている。また、身体能力に依存するプレースタイルではないとはいえ、攻撃の起点である32歳マイケル・キャリックも、今後は全ての試合に出場するのが難しくなってくる。

 他にも年齢的には問題なくともユナイテッドと代表戦の過密日程で疲労が蓄積する選手も出てくる。例えば、クラブと代表の連戦のせいもあり、アントニオ・バレンシアはマンチェスターダービーで普段ほどの守備での運動量がみられなかった。

 上記の選手以外も全体としてコンディションが悪く、攻守の切り替えが遅く、プレッシャーも上手くかけられていなかった。唯一コンディションが良好だったのは、今シーズン出場が少ないウェイン・ルーニーだけだろう。

 コンディションが良ければ守備面はある程度改善される。ローテーションが大きな鍵になるのは間違いない。

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