首位との差は開いているが…
ただし、そんな活況を呈する練習場とは裏腹に、ピッチ内のリーグ戦に目を移せば、クラブにとって、そして柿谷にとっても今季最大の目標としているタイトル獲得は風前の灯火だ。
25節終了時点で、首位の横浜FMとは勝ち点で『8』離れているが、その差がこれ以上開けば逆転は絶望的になる。直近の4試合は連続して引き分けに終わっているC大阪だが、その4試合での得点数は、それぞれ『1』『1』『0』『1』であり、得点力不足が勝ち切れない最大の原因であることは間違いない。
柿谷自身、ここ3試合はノーゴールが続いている。前節の横浜FM戦はチーム全体が引き過ぎ、前線で柿谷が孤立したこともあるが、相手からのマークも日に日に厳しくなっている。
ペナルティエリア内では中澤と栗原の2人による密着マークを受け、守備時のセットプレーで前線に残った局面では、タッチライン際に給水に行く時にもドゥトラにピタリと付かれていた。
横浜FM戦から4日後の18日、「今は、負けていない、というより勝ち切れていない。もったいない試合が続いている。もう残り試合も少ない。でも残りを勝ち続けていけば、また(優勝の)チャンスも生まれる。
自分自身、最近は結果を出せていないので、自分のゴールで勝ちたい気持ちはある。もう、もったいない試合はしたくない。多少のリスクを負ってでも勝ちにいきたい」と語った。
残り9試合。厳しいマークをかいくぐり、チームを勝利に導くゴールを奪えるか。大きな飛躍を遂げている今季を締めくくる戦いは、終盤戦へと突入している。
【了】
関連リンク
ジュニアサッカーを応援しよう! VOL.30
ジュニアサッカーを応援しよう! Vol.28
ジュニアサッカーを応援しよう! Vol.27