ベイルをスタメンに固定出来ないワケ

　ベイルがデビューしたビジャレアル戦で、アンチェロッティ監督は、トップにベンゼマ、右にベイル、左にロナウド、その後ろにイジャラメンディ（ケディラ）、モドリッチ、イスコが並ぶ4-3-3、ベイルが中盤に加われば4-4-2に早変わりする布陣を用いた。

　だが、華やかな攻撃陣の影でディフェンス面の脆さが露呈し、実際、レアルはこの試合で勝利を挙げることはできなかった（2-2の引き分け）。

　その後、アンチェロッティ監督は、重要性の高いチャンピオンズリーグ、アウェー戦のガラタサライ戦で、ベイルをベンチスタートさせ、ケディラ、モドリッチ（イジャラメンディ）、イスコを中盤に、ロナウド、ディ・マリア、ベンゼマを前線に置く4-3-3システムで臨んだ。

　現在、ベイルのスタメン起用が確定されていないのは、まだ移籍してから日が浅いということ、負傷上がりであり、体調が万全ではないことが理由とされているが、それとは別にベイルを含めたシステムが完全に定まっていないため、実験途上であることも無関係ではないだろう。

　もっとも、ベイルとロナウドのような偉大な（そしてお金をかけた）選手を手にしながら、まず、システムありきを主張する監督などいない。個人的には、最終的には、ベイルスタメンの4-3-3システムに落ち着くのではないかと睨んでいる。