まだ発展途上のレアル・マドリー
今年の夏、史上最高の1億ユーロの移籍金でレアル・マドリーにやってきたギャレス・ベイルと、クラブと契約を更新し、世界一の年俸4100万ユーロを手にしたクリスチアーノ・ロナウド。スペインの過去最大の不況をものともしない、百万長者タンデムが果たしてピッチ上で機能するのか。世界中のサッカーファンが同じ質問を繰り返していることだろう。
この問いに対して、レアル・マドリー指揮官のカルロ・アンチェロッティは、「ギャレスとロナウドの二人を手にすることに問題はない。二人とも偉大な選手だし、共にプレーすることで、レアル・マドリーはより強くなるだろう」と模範解答で返している。
果たしてピッチ上での起用は、といえば、アンチェロッティが出した答えはシンプルだ。ベイルをセンターFWでも、トップ下でも、サイドバックでもなく、サイドアタッカーとして使う。とりあえずは、右にロナウドを、左にベイルを配し、各両サイドで棲み分けをさせる方向で試している。
とはいえ、全てはまだ発展途上にある。その最大の要因は、ベイルが加わったことで、マドリーがシステムの変更を余儀なくされているためだ。レアル・マドリーは、プレシーズンの最中、4-4-2のバリエーション、4-2-2-2システムで練習を重ねてきた。
4バックの前にケディラとモドリッチが2ボランチとして縦に置かれ、ディ・マリアとイスコを中央に配置。ディフェンスの時にはディ・マリアとイスコの二人がそれぞれ、サイドに開き、4-4-2で守るシステムだ。前線は、ベンゼマとロナウドの2トップ。ロナウドが左サイド寄りに開き、自由に動き、攻撃の指揮を執るのは変わらない。