日本人を背負ってサッカーのために捧げた半生
元日本代表監督・岡田武史や現韓国代表監督・洪明甫(ホン・ミョンボ)から絶大な信頼を得る日本人フィジカルコーチ・池田誠剛がはじめて語る韓国代表で戦う理由。
『日本人初の韓国代表フィジカルコーチ 池田誠剛の生きざま 日本人として韓国代表で闘う理由』
発売日 8月28日
定価 1,680円(税込)
著者 元川悦子
<内容>
はじめて韓国代表として日本と対戦し、「君が代」を韓国のベンチで聞き、迷いながらも韓国代表とともに全力を尽くす決意をした。
岡田武史や洪明甫といった、日韓の名将から絶大な信頼を得るフィジカルコーチがはじめて語る、ロンドン五輪日韓戦の根底にある真実、葛藤、そして、アジアサッカーの強化が日本サッカーの強化に繋がるという思いを一冊に描く。
十字靱帯損傷で現役を引退した経験を生かすべく、フィジカルコーチとなった決意や94年W杯のブラジル代表に帯同した経緯、イタリア代表フィジカルコーチを追ってACミランで学んだこと、そして、Jリーグにおける日本人選手の特徴やフィジカルコーチの置かれている現状を通じて、日本サッカーを強くするための愛のある提言を書き綴る。
奥深いフィジカルコーチングの世界を伝えることで、多くのサッカーファンの目をさらに肥えたものにし、サッカー文化の発展という点で非常に意義深い書籍となっている。
<目次>
プロローグ
ロンドン五輪の日韓戦で胸に去来したもの
一章
【韓国編】
二章
【日本編】
三章
【中国編】
四章
【日本サッカーへの提言】
エピローグ
サッカー界に根ざす日韓関係
池田誠剛(いけだ・せいごう)
古河電気工業からの出向として、91年に東日本JR古河SCのアシスタントコーチに就任、その後、JEF市原ヘッドコーチ兼フィジカルコーチを歴任しながらサンパウロFCでの研修を経て、94年アメリカW杯のブラジル代表に帯同、95年にACミランでの研修を経て、96年に市原のプロ契約フィジカルコーチとなる。97年より横浜マリノスフィジカルコーチに就任。06年には同チーフフィジカルプロフェッサーを務めながら、07年11月から08年3月まで釜山アイパークの臨時フィジカルコーチに就任。08年4月から10年まで浦和レッズアカデミーセンターフィジカルコーチを務めながら、09年より韓国U-20代表に携わり、10年ワールドユースに出場。11年より正式に韓国五輪代表フィジカルコーチに就任し、アジア大会に出場し、翌12年のロンドン五輪銅メダルに貢献。13年より中国・杭州緑城のフィジカルコーチに就任し、同年7月より韓国代表フィジカルコーチを兼任する。
<著者プロフィール>
元川悦子(もとかわ・えつこ)
1967年長野県松本市生まれ。業界紙、夕刊紙記者を経て、1994年からフリーランスのサッカージャーナリストとして活躍する。現場での精緻な取材に定評があり、Jリーグから高校サッカー、ユース年代、日本代表、海外サッカーまで幅広く取材。世界を駆け回っている。著書に、『U-22』(小学館)、『黄金世代』(スキージャーナル)、『いじらない育て方 親とコーチが語る遠藤保仁』(NHK出版)、『僕らがサッカーボーイズだった頃』(カンゼン)、『全国制覇12回より大切な清商サッカー部の教え』(ぱる出版)などがある。