「モリゲと組むのは北京以来だけどギャップはなかった」吉田麻也
7月の東アジアカップで最終ラインの要として存在感を示し、ザックジャパン守備立て直しの切り札として期待が高まっている森重真人。8月のウルグアイ戦は控えメンバーで終わったが、2008年北京五輪をともに戦った本田圭佑や香川真司、長友佑都ら同世代のメンバーと再会し、彼らの成長を目の当たりにした。
「さすがに4~5年あれば、みんな技術とメンタリティの両方で結構変わってますね。佑都君にも『モリゲ、まだ日本にいるの』って言われましたし(苦笑)。そういう人たちを見て、自分自身、感じてるところはあるんで自分なりに成長を目指して実行していくつもりなんで」と本人も気持ちを新たにした。
そんな中、9月2連戦では続けて出場機会を得た。6日のウルグアイ戦では吉田麻也と組んで4バックの一角を形成。相手のレベルが低かったのもあるが、全く問題ないパフォーマンスを披露した。
残り15分間は今野泰幸が入って3バックにもトライ。森重は中央に入って意欲的にラインコントロールを見せ、ザックジャパン新戦力の戸惑いを一切感じさせなかった。吉田も「モリゲと組むのは北京以来だけどギャップはなかった」と語っており、代表定着への力強い一歩を踏み出したといっていい。
「チームとして非常によかったと思いますし、自分自身のプレーも悪くなかった。2つのシステムでアピールできたのもよかった。相手がボールを保持した時にどうなるかはまだ分からないけど、押し込んでいる時にリスク管理はしっかりできたと思います。
代表は能力の高い選手が集まっているし、そんなに時間をかけなくてもある程度、やるべきことは分かっている。僕自身も東アジアで基本戦術をかなり理解できたんで、違和感なくやれたと思います」と本人も手ごたえをつかんだようだ。