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スポーツ紙記者と取材対象の蜜月 提灯記事が生まれるメカニズム

text by 絹見誠司 photo by Asuka Kudo / Football Channel

竹島発言の真相とは?

サッカー批評issue64
サッカー批評issue64(双葉社)好評発売中

 2012年9月6日。「本田 竹島など緊急激白」という特集をA紙が1面に掲載した。

 極めてデリケートな竹島問題を題材に扱い、本田は「オレは愛国心というか、そういう気持ちが強い」「この間のオリンピックの竹島の問題がある。韓国の選手が試合後にボードを持った」「同じ情況になれば、同じように行動したかもしれない」「単に自分の国を愛しているか? という気持ちをくらべると、日本は韓国よりも劣ってるんじゃないか、という気持ちにさせられた」などと語った。

 政治についても「リーダーがいない」「オレたちの世代が、本物が評価される時代をちゃんと作り出すべきだと思う」「オレも日本国民。政治のことを語る資格がある」と言及した。

 この特集は大きな反響を呼んだ。普通はスポーツ選手が避けて通る話題に真摯に向き合い、本音をさらけ出したとして“本田圭佑株”は高騰した。

 こうして日本代表の大黒柱としての本田ではなく、世の中の森羅万象について深い関心を寄せる“ニュー本田圭祐像”が形成された。


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サッカー批評issue64 サッカーメディアを疑え!
■[スペシャル・インタビュー] 木村元彦
イビツァ・オシム 世界の潮流と日本サッカー
「ここまでザッケローニが導いてきた方向性は決して間違っていない」
■『サッカー批評』を疑え! 森哲也
本誌編集長の懺悔録
■木之本興三が語る真実のJリーグ史 宇都宮徹壱
「命が終わるまでに、本当の事を残しておきたかった」など

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