「ブーイングが大きい方が嬉しいかな」
シャルケは、内田に続きボアテング、ドラクスラーのゴールで3-0のスコアで勝利を納め、幸先の良いスタートを切った。これからホームも含め、ルーマニア、スイス、イングランドと、欧州各地での戦いが続いていく。
チャンピオンズリーグで他所の国へ赴くことは、「面倒くさい」としながらも、内田にとって刺激的であるだけでなく、冒険心をくすぐるものでもあるようだ。
「色々な国のスタジアムの雰囲気があって、それが凄い面白いです。ブーイングが大きい方が嬉しいかな、とは思います。個人的にブーイングが凄い好きなんで、お客さんが入ってないっていうよりは、全然、どアウェーの方が好きです」
普段とは違うリーグのチームと対戦することができる。ビッグクラブと戦うことができる。プレーしていて面白く、緊張感もある。対戦相手のレベルが高いチャンピオンズリーグは、それ自体が刺激的だが、その舞台で勝つことが、何よりの刺激のようだ。心は、もはや出場することだけに留まることはできない。
「やって負けるなら、やらないほうがいいし。出る、っていうのは超えたんで、やっぱ勝ちたいなあと思いますね」
内田は、更なる高みを目指している。
自らのゴールとチームの快勝という最高の形で幕を開けた最高峰の舞台で、欧州各地を転戦しながら、サイドバックの選手として、何より人として、より深みを増していくのは間違いない。
この先戦うこととなるチェルシーのホーム、スタンフォード・ブリッジでは、内田が大好きな盛大なブーイングが待っているはずだ。
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