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世界の舞台を夢見た“少年”の軌跡―最も世界の頂点に近いフリースタイルフットボーラー・徳田耕太郎

text by 編集部 photo by Red Bull Content Pool

若き日本人世界王者の誕生

 徳田耕太郎は、1991年愛媛県に生を受ける。現在22歳の彼は、東京の大学に通いながら“レッドブル・アスリート”という肩書のもと、全国各地でフリースタイル・フットボールのパフォーマンスを行っている。

 小学1年のときにサッカーを始めるが、怪我の影響で中学3年のとき自らピッチを離れることを決断。その時に出会ったのが「NIKEフリースタイル・フットボール」という一冊の本。これが徳田とフリースタイル・フットボールの初めての出会いだった。

 フリースタイル・フットボールに触れた徳田は、楽しさに魅了されていく。やがて、この競技で勝負していく覚悟を決め、本格的にトレーニングを積み、次々と新しい技を習得していった。

徳田耕太郎
徳田は「Red Bull Street Style Japan Final 2009」において大会史上最年少で優勝を飾る【写真:(C)Red Bull Content Pool】

 そして、競技を始めて4年が経った2009年。全日本大会「Red Bull Street Style Japan Final 2009」において大会史上最年少で優勝を飾る。このとき徳田は高校3年生。まだ17歳という年齢で日本の頂点に立ったのだった。

 しかし、日本代表として出場した翌年の「Red Bull Street Style World Final 2010」では、世界の壁は厚く惜しくも予選敗退。リベンジを誓い、トレーニングにさらにのめり込んでいった徳田は「Red Bull Street Style World Final 2012」で最高のパフォーマンスを魅せ、念願のワールドチャンピオンとなる夢を叶えるのであった。
その後レッドブル・アスリートに加わり、日本国内では数多くのテレビ出演の他、全国各地でパフォーマンス活動やレクチャー、クリニックなど精力的に活動を開始。そんな徳田が今、初の大会2連覇がかかる「Red Bull Street Style World Final 2013」に標準を合わせた―。

 9月18日・19日(水・木)の2日間、世界約40カ国から各国100名以上の予選を勝ち抜いた代表選手が日本を象徴する芝公園・増上寺で戦う「Red Bull Street Style World Final 2013」。昨年、まだ20歳の徳田耕太郎がアジア人で初めて世界王者になったことで認知度も高まってきているフリースタイル・フットボール界。競技人口も増え、各国でより競争が激しくなっているなか開催される今大会が、世界最高峰の戦いとなることは間違いない。

 ディフェンディングチャンピオンとして、そして史上初の2連覇をかけて出場する徳田耕太郎。13歳でフリースタイル・フットボールに出会い、世界を夢見続けた“少年”が、増上寺で華麗に舞う。

【了】

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体裁/B5判・112ページ
発行元/株式会社学研パブリッシング
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