香川欠場理由はインフルエンザ
フェライニは「キーンはすべてのボールを奪うことができるような激しい選手だった。私も同じことができるかもしれない」と1993年から12年間、ユナイテッドを支えた往年の「闘将」を目標にしているとした上で続けた。「どこでプレーするかは監督が決めることだが、私としては守備的MFをやりたい」。
その言葉に応えるかのようにモイーズ監督も言った。「下がった位置でプレーさせることになると思う。チームには香川、ルーニー、ウェルベック、ヤヌジャイなど、10番の役割をこなせる選手が十分にいる」
事実、エバートン時代から熟知する指揮官は愛弟子が希望するポジションでピッチへ送り出した。試合展開や対戦相手などでは前線でプレーさせるという選択肢は常に残っているとはいえ、当面のフェライニのポジションはボランチということで決着した形だ。
一方、香川真司は2戦連続のベンチ外となった。今回の理由はインフルエンザ。チームによると、日本から帰英した時には体調を崩しており、練習に参加することもできなかったという。試合後、モイーズ監督は話した。
「香川は日本と英国の間をあまりにも多くの移動をしている。何度も飛行機移動した結果、疲れが出てインフルエンザにかかったようだ」
長時間の航空機を使った移動とインフルエンザの因果関係については専門家の分析に任せるとして、過去数カ月の過密日程が香川にとってプラス材料になっているとは言い切れない。
今回の疾患は不運だったとはいえ、今後約1カ月はユナイテッドでの試合に集中できる。17日にはチャンピオンズリーグも始まり、週2試合の日程も本格化する。
出遅れた香川ではあるが、モイーズ監督が戦力として計算していることはある程度、試合後の言葉で確認できた。あとは本人がチャンスをつかむことができるか。それに解答できるのは本人だけだ。
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