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香川真司 11年前

マンU・モイーズ監督がポジションを争う二人に言及「フェライニは下がった位置でプレーさせる。香川は10番が出来る選手」

text by 斎藤史隆 photo by Kazhito Yamada / Kaz Photography

注目のフェライニは途中出場

 42分、パレスはゲールがユナイテッドのファーディナンドのミスから決定機を迎えたが、シュートはわずかに外れた。その数分後、ユナイテッドは相手のパスミスに助けられ、ヤングがペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。パレスはディクガコイが一発退場となった。

 ファン・ペルシーは昨季の得点王らしくミスを犯さずに先制。3試合ぶりのゴールを挙げたユナイテッドは数的優位も生かして、後半は完全な一方通行の展開になった。しかし、最終的に勝利が確定したのは残り10分に敵陣で獲得したFKをルーニーが鮮やかに決めた瞬間だった。

 イングランド代表は2週間前に前頭部に負ったけがをヘアーバンドで保護しての出場した甲斐があった。ファンに投げキスを送る姿には8月下旬まで沸騰していた退団の噂は「何だったのか」とも思わせる。

 だが、この日の試合で最も注目を集めたのはエバートンから移籍後、初戦になったフェライニだった。ベルギー代表は62分に途中出場すると、キャリックと並ぶボランチの位置でプレー。

 堅実なプレーを見せる一方、前線へ絶妙なスルーパスを出すなど、まずまずのデビュー戦となった。もっとも関心を集めた一つの要素はフェライニがどのポジションでプレーするのかという点。トップ下なのか、それともボランチなのか。これについては試合前日に行った入団会見で既に興味深い発言が出た。

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