移籍市場では大物の名前があがるも獲得はフェライニのみ
欧州での今夏の移籍市場が終了し、ようやく各クラブの陣容が固まった。2カ月以上、マンチェスター・ユナイテッドも複数の有力選手の獲得が取りざたされてきた。フェブレガス、アルカンタラのバルセロナコンビ、ビルバオのエレーラ、エバートンのベインズなど。
しかし、結局はモイーズ監督の古巣のエバートンからフェライニを獲得しただけに終わった。期待が高かっただけに、ファンは落胆の色を隠せないようだ。果たして補強は十分だったのか。
解答は今後9カ月間に出されるわけだが、今回のフェライニの加入は香川真司にとっても微妙な影響が出てくるだろう。
このベルギー代表は香川とは対照的な選手だ。長髪のアフロヘアーだけでなく、特長は高い身体能力を生かした肉体的なプレー。ポジションはトップ下か守備的MFが定番だ。モイーズ監督はエバートン時代に状況によって使い分けていただけに、どちらでの起用を見込んで獲得したかは数試合観察する必要がある。
しかし、トップ下という扱いになれば、必然的に香川がプレーできるエリアは中盤の左サイドに限定されることになるだろう。一方、ボランチとなっても、トップ下にはルーニーが控えているだけに、簡単には空席とならないはずだ。
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