協会はJに協力的なのか?
さて、もう一点だけどうしても記しておきたいことがある。今回の大会方式の変更によって、一部報道では、新たに10億円以上の原資が得られる、とあった。ここでふと思うのだが、代表戦がこれだけ潤っている状況なのだから、サッカー協会からお金を引き出すことができなかったのだろうか、と。
ドイツサッカー連盟(DFB)とブンデスリーガは相互補完の良好な関係にある。双方がそれぞれに果たすべき義務を綴った契約書まで存在するという。
現在の日本代表選手が代表の舞台で活躍できるのはJリーグがあったからだ。代表は、つまり、協会はJリーグの恩恵を受けて今の繁栄がある。ならば、Jリーグが危機に瀕している今こそ、その恩を返すのは当然だと思うのだが、現時点では、協会が傍観している、という印象だ。
大会方式変更によって得られるだろう原資は10億円以上。しかし、あれだけ代表関連が潤っている協会にしてみれば、“たったの10億”ではないだろうか。
協会が資金を捻出してさえいれば、大会方式をいじらずに済んだ可能性もあると思えるのだが、現時点で真相が見えない。今後取材を掘り下げ、また、中西氏にこの疑問をぶつけてみたいと考えている。
【了】
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