「僕自身レギュラーが確約されてるとは思ってません」
それだけ猛然と喋り続けたのも、今夏のACミランへの移籍消滅を受け、CSKAで契約満了の4カ月後までしっかりプレーしようという決意表明も含まれていたのだろう。来週にはUEFAチャンピオンズリーグも始まる。9カ月後の2014年ブラジルワールドカップで成功を収めるために、彼はできることを1つひとつこなしていくつもりだ。
「この前も言いましたけど、(移籍消滅は)日常茶飯事なんで。僕にとっては残念ではありますけど、次に向かってますし、みなさんが思っているほど残念には思ってない。みなさんは僕が絶望していると思ってるかもしれませんけど。
確かに(ビッグクラブに)行きたいのは行きたいですよ。でも残り4カ月、この環境で非常にいい試合が何試合も組まれてますし、悲観的な感じでモスクワに戻るということはないです。CLも僕のグループは非常に厳しいんで、もう一度気を引き締めて準備していきたいです。
ブラジル大会に向けても結果を出し続けることが大事かなと。自分が一番生きるのはトップ下だと思ってますけど、僕自身レギュラーが確約されてるとは思ってません。新しいいい選手もどんどん入ってきてますから、競争に勝ち残れるようにしたいです」
本田圭佑が階段を駆け上がることで、ここ数年の日本サッカー界は確実にレベルアップしてきた。ここからブラジル本大会までの間に彼にはもう一皮むけてもらわなければならない。気持ちをしっかり整理して、CSKAで自分自身を研ぎ澄ませてほしい。
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