ガーナが本気でくる理由
そのブルキッチは7月に左肩を負傷し、残念ながら10月の日本戦に間に合うかは微妙なところだが、他にも大型MFのペトロビッチ、フェイサ、ミトロビッチといった、現在のA代表で主力を担う選手たちが出場していた。こうした試合は見方を変えれば、近未来のスターを目撃するチャンスでもあるのだ。
一方で直前に指揮官が解任され、監督代行に率いられるも統一感の無い個人プレーに終始した2009年のベルギー、来日予定だった主力がことごとく外れ、実際のパフォーマンスも拍子抜けだった2009年のトーゴ戦などの例もあり、親善試合は蓋を開けてみなければ分からない。
ただし、10月と11月にホーム&アウェーの直接対決が行われる3次予選を見据えれば、今回のガーナ代表があからさまに手を抜くと考える方がナンセンスだ。むしろ今回チャンスを得た選手たちがここを主力定着の足がかりにする可能性もある。
「プレーオフと言われる3次予選が控えているので、選手には高いレベルで試合ができることを証明して、次のプレーオフ、さらには本大会でも起用できるところを見せてほしい」
アッピア監督のこの言葉を今は信用して、観る側にとっても、日本代表のチームや選手にとっても実りある試合になることを願っている。
【了】
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