エシアン、ボアテング、アサモアらはいないが…
「今回来ているのはトップの選手たちであり、来年のW杯には必ず出場すると思われるので、そんなに甘く見ないでほしい」
前日会見でガーナ代表のアッピア監督はこう言い放った。6日のザンビア戦で最終予選への進出を決めたガーナ代表の来日メンバーは17人。「試合後に体調不良や故障した選手がいた」との理由から、当初の登録から多くの主力が外れた。
こうした状況から、多くのメディアで“二軍”“飛車角落ち”といった表現が出回ったのは当然の流れだが、インテンシティの高い試合を望む日本代表にとって、より重要なのは来日しないメンバーの名前より、実際に出場する選手たちのコンディションとモチベーション、そして実力だ。
エシアンやボアテング、アサモアといった試合前のスタメン発表時でも、大きな歓声を呼ぶビッグネームはいないが、来年のW杯では彼らを押しのけ主力になってもおかしくない気鋭の選手が揃っている。
ディフェンスラインはメンサーらベスト8に躍進した10年W杯からの主力であり、中盤はラビウやアツといった機動力と技術を兼ね備えるヤングタレントがひしめく。本大会でブレイクが必至のムバラクがいないのは残念だが、彼もベスト4に進出した今年春のアフリカネーションズカップまでは国際的にほとんど知られない選手だった。
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